吉池土曜落語会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 14:48 UTC 版)
1984年、席亭との軋轢により鈴本演芸場から撤退した落語芸術協会が、7階和室を用いて『吉池土曜落語会』を開催した。吉池経営陣の理解と支援から当初常打ち寄席の予定だったが劇場営業許可を得ておらず、東京消防庁の指導に従いお座敷食堂のイベントという体裁で客に湯茶や栄養ドリンクを供しながら、週1日のみ興行された。しがらみが無い立場から立川流噺家の出演や、マスコミへの露出機会が少ない色物や明治から大正初期生まれのベテランが最晩期に披露した熟練芸などに、間近で接することができた。舞台と客席の距離が近く、マイクを通さぬ演者の息遣いが感じ取れるほどに貴重な寄席であった。しかし、宣伝不足から活況を呈さず、1996年5月に永谷商事所有のお江戸上野広小路亭が開館したことで芸協の定席を広小路亭で行うことに伴い、終了した。
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