吉宗による充実
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:55 UTC 版)
8代将軍・吉宗は、就任後さっそく享保元年(1716年)6月に儒者の林家に命じて書籍目録を提出させ、常に座右に置いて頻繁に文庫から書を借りたという。また、吉宗時代には寺社奉行配下の青木昆陽による徳川家旧領の家蔵文書収集など、諸国に命じて集めさせた各地の古文書や、長崎奉行に命じて輸入させた新刊の漢籍(地方志・医書・随筆・詩文集)、さらに明末清初に隆盛した戯曲・通俗小説なども広く求め、収蔵させた。これら初版本は中国文学史研究、とくに『水滸伝』『西遊記』などの小説成立史の基本史料として、保存状態の良さと相まって現在に至るまで珍重されている。
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