各部の外観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 17:50 UTC 版)
葉は2-4枚で、長さ15-25 cm、幅 6-8cmの倒披針形。葉の裏面には、1 mm2あたり約14本の毛が生える。球茎は長さ1.5-2.5 cm、直径1.5-2.5 cmの卵状球形で10数年の寿命。根は直径0.2-0.3cm、2月に長さ約7.5 cm、幅約2 cmの冬芽を形成する。新芽が展開後花茎は、直径約0.5 cmで高さ30-50 cmまで成長する。4-6月に上部に7-15個の花を交互にまばらにつける。花茎は直立し、1-2個の苞葉がある。花は下から順に咲き、ほぼ横向きに平開する。黄緑色の3枚の幅が広い萼片と2個の側花弁がある。赤褐色の唇弁は3裂し、垂れ下がる。その左右にある側裂片は小さく、下部の中裂片にはしわがありサルの顔に見立てられている。蕊柱は薄黄緑色で、長さ0.5-0.6 cm、幅0.4 cm。距はない。花粉塊は黄緑色で8個、長さ約0.3 cmで、ハチにより持ち去られ他のエビネ類より早く受粉を行うことが多い。花後に黒い蒴果ができる。 花の細部 蕾 若い果実 花期後の葉 スケッチ
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