右方拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 23:04 UTC 版)
音調の右方拡張がみられる言語もある。例えばジンバブエの北ンデベレ語では、接頭辞ú-が持つトーン的アクセントが語末から3番目の音節まで拡張する。例えばúkúhleka「笑う」、 úkúhlékísana「他の人を笑わせる」。 時には「高高高高」という音調は「低低低高」になるため、系統上近い言語であるズールー語では、これらと同じ意味の言葉はukúhlekaと ukuhlekísanaのようにアクセントが最後から3番目の音節に移動している。 メキシコにあるヤキ語では、アクセントの置かれる音節の前でのアップステップ(音節間のピッチの上昇)によってアクセントが示される。高ピッチはアクセントの置かれる音節から次のアクセントの置かれる音節まで、わずかに下降しながら持続する。日本語ではこの逆で、アクセントより前に高ピッチがあり、アクセントの置かれる音節の後のダウンステップ(下降)によってアクセント位置が示される。
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