口腔バイオフィルム感染症の治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/28 15:31 UTC 版)
「口腔バイオフィルム」の記事における「口腔バイオフィルム感染症の治療」の解説
口腔バイオフィルム感染症は歯ブラシ、スケーラーなどを用いた物理的除去が第一となる。薬物療法としては、う蝕に対しては、S. mutansを殺菌するのに適した薬物である0.2%クロルヘキシジン (日本では粘膜に対する使用は禁止)や、フッ化ナトリウム (ミュータンス菌のエノラーゼ糖代謝系を阻害し、ミュータンス菌の耐性を減少させる)、ポビドンヨードなどが有効であるとされる。 歯周病に対しては従来から用いられるテトラサイクリン系抗菌薬軟膏、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)などの局所投与に加え、最近ではマクロライド系抗菌薬 (アジスロマイシン)などの全身投与法なども検証され良好な治療成果が報告されている。概ね、口腔バイオフィルムに対して薬物療法は有効であるが、歯周基本治療である物理的な機械的除去が第一であり、薬物療法は補助的手段となることを忘れてはならない。
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