口唇口蓋裂との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 20:43 UTC 版)
口唇口蓋裂(CLP)患者には多種多様な歯の異常が見られる。歯列の両方の組が影響を受ける場合もある。ただし、一般的には影響を受けた側で見られる。最も頻繁見られるのは、欠損歯、過剰歯、変色である。ただし、エナメル質異形成、変色、歯根の発達遅延も一般的である。CLPの小児では、口唇裂領域の側切歯が歯牙発達障害の有病率が最も高い。この状態は歯の混雑の原因ともなりうる。これには、機能と美観に対する配慮を念頭に置いて正しい治療計画を考慮することが重要である。管理を正しく調整することにより、内部に負担を掛ける治療手順を防いで成功した保守的治療をもたらすことができる。 CLP患者達における特定の歯科異常の有病率を算出する研究は多く実施されており、様々な結果が得られている。ともあれ、CLP患者が様々な歯の異常を呈する可能性が高いのは明白である。歯科の問題進行を正しく治療したり予防するためには、臨床と放射線的の両面から患者を評価することが不可欠である。なお、CLP患者はIOTN(矯正必要性の指標)で自動的に5と採点されるため、矯正治療を受けやすくなっている。治療をうまく調整かつ計画するためには歯科矯正医との連絡が不可欠である。
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