双六好き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 14:05 UTC 版)
近江の君は最初に登場する場面(常夏巻)と最後に登場する場面(若菜下巻)において双六をしているなど、この近江の君はしばしば双六と結びつけて描かれている。双六そのものは須磨へ退去した光源氏の邸宅に備えられた調度品の一つに碁などと並んで挙げられているなど貴族の遊びの一つとして存在はしていたと見られるものの、源氏物語の主要な登場人物の中で双六に興じる姿が描かれているのはこの「近江の君」に限られている。双六は当時の貴族の趣味としては存在はしたものの上品な趣味とはされていなかったと見られる存在であり、近江の君が繰り返し双六に興じている姿を描かれることが、この近江の君が貶めた評価を受ける理由付けの一つにされていると見られる。
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