印欧セム語理論と喉音理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/17 06:41 UTC 版)
「ヘルマン・メラー」の記事における「印欧セム語理論と喉音理論」の解説
メラーは印欧語とセム語の間に親縁関係を主張し、その音韻対応関係を研究した。なお、この両語族の間の親縁性を説いたのはメラーが最初ではない。その中で、両者の祖語にあたる言語に5つの喉音を仮定し、印欧語の長母音は e にこれらの喉音が後続していたのが融合することによって生じたと考えた。 “Friedrich Kluge: Beiträge zur geschichte der germanischen conjugation”. Englische Studien 3: 148-164. (1880). https://archive.org/stream/englischestudien03leipuoft#page/150/mode/2up. (書評だが、p.151の注1にソシュールへの言及が見られ、A をソナント、E, O を喉音とする) Semitisch und Indogermanisch. Kopenhagen: H. Hagerup. (1906). https://archive.org/details/semitischundind00mlgoog Indoeuropæisk-semitiske sammenlignende Glossarium. Kjøbenhavn: Schultz. (1909) Vergleichendes indogermanisch-semitisches Wörterbuch. Göttingen: Vandenhoeck & Ruprecht. (1911). https://catalog.hathitrust.org/Record/001462941 (2巻) Die semitisch-vorindogermanische Laryngalen-konsonanten. Kopenhagen. (1917) メラーの説は当時の学界の認めるところとはならなかったが、フランスのアルベール・キュニー(英語版)やデンマークのホルガー・ペデルセンら少数の学者はこれを認めた。キュニーは ə1 ə2 ə3 の3つの記号を使い、これらの音価をそれぞれセム語の ʾ h ʿ であると考えた。
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