単細胞生物等の死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 12:34 UTC 版)
原則として単細胞生物には寿命(老化)による死という概念が無い。多細胞生物はテロメアによって細胞の分裂回数が制限されており、分裂回数の限界が老化をもたらすが、真核単細胞生物は例外なくテロメラーゼによってテロメアを修復することで、無限に増えることができる。 単細胞生物に寿命なるものをさがそうとしても、ゾウリムシの分裂制限ぐらいしか挙げられない。ゾウリムシを人為的に一個体ずつに隔離する事を繰り返して、自家生殖もしくは接合を行わせないよう注意深く飼育したところ、350回程度の細胞分裂の後に死を迎える。これはゾウリムシは自家生殖もしくは接合による核の融合がテロメラーゼを働かせるスイッチになっているからである。故に、自然界で寿命を迎えることは、ありえないと言って良い。
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