単結合についての立体配座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:24 UTC 版)
「立体配座」の記事における「単結合についての立体配座」の解説
X-A-B-Yというように原子が結合している単結合A-Bの回りの立体配座について考える。単結合A-Bについての立体配座は、結合X-Aと結合B-Yの二面角で区別され、以下のように命名されている。 二面角0〜30度:シンペリプラナー(synperiplanar:記号sp) 二面角30〜90度:シンクリナル(synclinal:記号sc) 二面角90〜150度:アンチクリナル(anticlinal:記号ac) 二面角150〜180度:アンチペリプラナー(antiperiplanar:記号ap) 単結合についての立体配座はニューマン投影図で表すことが多い。二面角が0度、120度の場合、ニューマン投影図で見るとA上の置換基とB上の置換基が重なるので重なり形配座あるいはエクリプス配座という。二面角が60度、180度の場合、A上の置換基とB上の置換基が互い違いになるのでねじれ形配座あるいはスタッガード配座という。さらに二面角が0度のものはシン配座 (syn) またはシス配座 (cis)、180度のものはアンチ配座 (anti) またはトランス配座 (trans)、60度のものはゴーシュ配座 (gauche) という。 重なり配座はA上の置換基とB上の置換基が接近しているため立体反発があり、ねじれ型配座よりも不安定である。
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