単子葉植物の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 07:24 UTC 版)
被子植物のうち、双子葉植物以外である単子葉植物の場合、茎が木部と師部に大きく分かれておらず、木部と師部とをそれぞれが有している維管束がまばらに並んだ構造をとっている。これを不整中心柱という。単子葉植物の茎には真正中心柱のような形成層はなく、単子葉植物では一次肥大成長しかみられない。 しかし、一部の単子葉植物には木質化したり樹木的になったりするものもある。例えば、タケの場合、木質化はするが、太さは変わらない。また、ヤシなどは先端成長する部分が幅広くなり、一次肥大成長の段階で太い茎を形成する。 なお、センネンボク(ドラセナ)などでは茎の二次肥大成長が見られる。しかし、その様子は、双子葉植物などのものとはかなり異なっている。茎の二次肥大成長が見られる単子葉植物では、二次的に形成された維管束形成層が、内部に向けて維管束を作ってゆくことで肥大成長が行われている。
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