南図書館の寄付
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 02:39 UTC 版)
名古屋市南部工業地域の社会教育振興のために、1963年(昭和38年)には南区北内町に図書館を建てて寄付することで名古屋市と合意に達し、1964年(昭和39年)5月2日には5,000万円(現在の価値で約2億円)を投じた図書館(名古屋市南図書館)が開館した。市立名古屋図書館(現・名古屋市鶴舞中央図書館)、名古屋市栄図書館(現・名古屋市西図書館)、名古屋市熱田図書館に次ぐ名古屋市4館目の図書館だった。開館の折には杉戸清名古屋市長に「ゆくゆくは各区に一館ずつ(図書館を)設置したい」と言わせている。初代南図書館はステージ付ホールがあることが特徴であり、地域の総合文化センターとしての機能も有していた。 初代南図書館の敷地内には「蛇々子」という俳号で詠んだ「子等はみな育ちゆくなり物芽また」という句の石碑があり、また田中の像がひっそりと建てられていた。1967年(昭和42年)には名古屋市図書館として初の冷暖房設備を南図書館に寄付した。地元の主婦らとともに図書館を拠点に俳句会を開催しており、1966年(昭和41年)には月刊俳句誌『笠寺』を創刊している。
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