十字形聖堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 03:22 UTC 版)
聖シメオンの記念建造物は、有名な石柱が立つ中央の八角形の辺から放射状に広がり、十字形となる4棟のバシリカ聖堂により構成された。シメオンの石柱は、もともと丘上の西側斜面の近くに立っていたため、その石柱を中心とする中庭から、西の建造物が南・北の建造物と同じぐらいの長さになるよう、全体的に盛り土をした基礎の上に記念建造物は構築された。 聖シメオン教会は、大都市ローマの影響と古典的様式を備えながらも、地元シリアに典型的な切石積みや粗さのある彫刻をもつ。聖堂は3廊式バシリカであり、この様式はローマ時代にさかのぼる。また、この十字形の教会に先行するものとしては、各辺に放射状の翼屋がある八角形の小型の記念堂(マルティリウム)があるほか、1934年には、381年に建てられた十字形のアンティオキアの聖バビラス(英語版)の記念堂が発掘されている。
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