十二縁起と中道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 05:31 UTC 版)
雑阿含経巻一二などでは、十二縁起の真理を正しく理解することは、常見と断見や、有見と無見などのように偏ったものの見方を離れることであるから、十二縁起を正しく観察することが中道の正見に住することであると説く。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}条件付きの発生とは [...] 「永遠主義」と「消滅主義」の極端を避ける中道である。永遠の自己の存在、また死による完全な消滅という考えを避ける。 上座部仏教の救済論においては、無我とは、永遠の自己を否定し、さらに死亡時の完全な消滅も否定するものであり、因果に基づく現象発生と停止のみが存在する。縁起とは、ドゥッカをもたらす十二因縁ともされ、無明から老死までの一連の依存関係である。
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