十二号分水の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 15:02 UTC 版)
「音無井路十二号分水」の記事における「十二号分水の概要」の解説
音無井路は、取水口から十二号分水までの約2kmが暗渠になっている。十二号分水という名は、この暗渠の12か所に廃土用の排出口が設けられたことから名づけられている。 取水口から十二号分水までの水路は明治25年(1892年)に完成したが、ここから三線の幹線水路に分配する水の量を巡って争うが起こるようになったことから、昭和9年(1934年)に円筒分水が設けられた。音無井路十二号分水の円筒分水は、サイフォンの原理を利用して円筒の中央から湧出する0.7m3/sの水が、その外側に設けられた円筒に均等に穿たれた20個の四角形の小窓によって分水され、最外周に三分して設けられた分水枡に貯められた後に3つの幹線水路に注ぎ込むようになっている。20個の小窓は3つの水路に割り当てられた水量に比例して、それぞれの水路に5個、8個、7個が割り振られている。 音無井路十二号分水は、土木学会によって、近代土木遺産(Cランク)に指定されている。また、大分むぎ焼酎二階堂のCMでもこの施設の映像が使われている。 十二号分水の近くには須賀勘助の業績を偲ぶ頌徳碑が建てられ、毎年4月10日頃に水神祭が行われている。
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