十三の団営(クリエン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:14 UTC 版)
「十三翼の戦い」の記事における「十三の団営(クリエン)」の解説
テムジンの勢力は以下の13の団営(クリエン)により編成されていたことから、十三翼の戦いと呼ばれる。ラシードによると「クリエン(küriyen)」とは部族がどこかに駐屯する際、それぞれのユルトと幌車からなる「アイル(ayil)」(一世帯)が円陣を組み、その中央には首長家のアイルがある形態(グループ)を言う。敵襲を防ぐ意図もある。 テムジンの母ホエルンとそのオルドに付属する僕婢や家子、郎党ら。 テムジン及びその諸子、僚友(ノコル)、諸将、親衛兵団(ケシクテン)。 カブル・カンの兄弟のセン・カチュラの子孫、ブルテチュ・バアトル率いるアダルギン氏族、これと同盟するムクル・カウラン率いるトベゲン・ケレイト氏族およびこれらに隷属するコルラス族。 カブル・カンの孫ソルカドゥ・ノヤン(ユルキ)の庶子のデレンギ、コリダイ兄弟率いるキヤト・ジュルキン氏族とその同盟者ブタアト族。 カブル・カンの孫ソルカドゥ・ユルキの子のサチャ・ベキ率いるキヤト・ジュルキン氏族。 カブル・カンの孫ソルカドゥ・ユルキの子のタイチュ率いるキヤト・ジュルキン氏族とそれに隷属しているジャライル部族。 カブル・カンの諸子のクラン、カダアン、トドエンらが率いるキヤト氏族。 カブル・カンの孫でイェスゲイ・バアトルの兄モンゲトゥ・キヤン率いるキヤト・チャンシウト氏族とそれに隷属するオングルらのバヤウト族。 カブル・カンの孫でイェスゲイ・バアトルの弟ダリダイ・オッチギンと従兄弟(ネクン・タイシの子)のクチャルら率いるキヤト・サヤール氏族とこれと同盟するドクラト氏族、またこれらに隷属するネグス、コルカン、サカイト、ヌンジンなどの諸族。 カブル・カンの子で先代のカンであったクトラ・カンの子ジョチ・カン率いるキヤト氏族。 クトラ・カンの子アルタン・オッチギン率いるキヤト氏族。 ダキ・バアトル率いるキンギヤト氏族とそれに隷属するスケゲン族。 アンバガイ・カンの異母弟でタイチウト氏族出身のゲンドゥ・チノ、ウルクチン・チノ兄弟の子孫とされるネグス氏族の一集団。
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