医療現場での見落とし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 16:25 UTC 版)
「アスベスト関連肺がん」の記事における「医療現場での見落とし」の解説
中国地方の配管工事会社で働き、2011年11月に肺がんで死亡した80代男性はアスベストを含んだ配管の加工・補修作業をした経験があった。ところが、肺がんの診断を受けた病院では闘病時も死亡時もアスベストとの関連に全く触れられなかった。この男性の同僚などが中皮腫で労災認定されていたなどの事情から遺族が中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会に相談したところ、その後の調査などによってアスベストの吸引があったことを示す胸膜プラークが確認され、死亡から1年半後に労災認定されるなどの事例があった。同会北陸支部が受けた相談でも、福井県内に住む80代の男性被害者が3年前に肺がんを発症したものの、総合病院の入院におり、肺の画像にも石綿吸引の痕跡が残っていたにも関わらず「通常の肺がん」と診断されていたという例があった。同支部の調査によって男性の職歴などを丁寧に調べ、労災申請して認定されるという事例もあった。
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