医療におけるバイオフィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 06:35 UTC 版)
「バイオフィルム」の記事における「医療におけるバイオフィルム」の解説
医療においては、カテーテル内に黄色ブドウ球菌などがバイオフィルムを形成することが問題となる。これは、バイオフィルム内の細菌は、抗生物質や免疫に対する抵抗性が高くなるからである。 歯科医療では、口腔二大疾患のう蝕と歯周病が共にバイオフィルム感染症であることから、予防、治療、予後のどの場面においても、抗生物質の効かない厄介なバイオフィルムにどう対処するかが大きな課題である。歯は固体で液体の唾液に囲まれており、口腔内は温度的にも栄養的にもバイオフィルムの繁殖に最適である。さらに歯は皮膚や粘膜のように剥落しないため、バイオフィルムが定着、成長しやすい。歯科衛生士が歯の表面を用具で、必ずしもすべてではないがバイオフィルムを除去する。
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