医療および工業用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:43 UTC 版)
内生菌は多種多様な化学物質を生産する。その中には、人間を含む動物の病原体やがん細胞を阻害する物質もある。ゲイリー・ストローベル(英語版)が発見したヒマラヤイチイ(英語版)(Taxus wallachiana)の内生真菌であるPestalotiopsis microsporaは、人に薬効を示すパクリタキセルを産生する。イヌホオズキ(Solanum nigrum)の内生真菌であるキイロコウジ菌 Aspergillus flavus(英語版)はソラマルジンを産生する。 内生菌をバイオ燃料生産に役立てる研究が進められている。バイオ燃料用作物への内生菌の植菌は病気や寄生生物への耐性を高めるためである。また、一部の内生真菌はセルロースなど炭素源を炭化水素かその誘導体に変換することが知られている。この炭化水素はマイコディーゼルといわれており、燃料に利用できる可能性がある。
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