北朝鮮寒流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/30 23:44 UTC 版)
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北朝鮮寒流[1] [2] (きたちょうせんかんりゅう、英語: North Korean Current)は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)沿岸に沿って南西に向かう海流。これは日本海の西側に並んでいるリマン海流などの寒流系のうちもっとも明瞭なもので、流速は0.2 - 0.5ノットぐらいである。その起源は北朝鮮ないしウラジオ沖付近にあり、冬季の冷却によって形成される。朝鮮半島東岸を南下したのち、北緯37度から38度付近で対馬海流の支流である東朝鮮暖流(東鮮暖流)と衝突し、日本海を横断した後に北緯40度付近で対馬海流に衝突する[3]。
1934年の文献で北鮮寒流の用語が初めて用いられ、高等学校教科書を含む多くの出版物で用いられてきたが、差別的な表現との見方があり、1992年の文部省『学術用語集』から削除された[1][2]。
脚注
- ^ a b 川合英夫「民族差別語と見なされた「東鮮暖流」「北鮮寒流」等の海流名の由来と代替名」『海の研究』第10巻第4号、日本海洋学会、2001年、333-339頁、CRID 1390001204380900736。
- ^ a b 平啓介「「北朝鮮寒流」・「東朝鮮暖流」の名称提案」『海の研究』第9巻第5号、日本海洋学会、2000年、273-274頁、 CRID 1390001204380442368。
- ^ Brink, Kenneth H.; Robinson, Allan R. (2005). The Global Coastal Ocean: Regional Studies and Syntheses. The Sea: Ideas and Observations on Progress in the Study of the Seas. 11. Harvard University Press. p. 456. ISBN 978-0-674-01741-2 2011年3月24日閲覧。
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