動詞組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:43 UTC 版)
アオリスト語幹による、非完結相のアオリスト未来、アオリスト命令形が発達し、アオリストと同様頻繁に使用されコイネーの語幹がそのままの形で現在も存続している。 また、希求法は接続法に合流した。 未来時制はθα(tha)を動詞に前置させて表現し、掛かる動詞の幹によって完結相と非完結相を区別する。未来時制の語尾はどちらの相も本時制語尾が使用される。過去時制には現在語幹に副時制語尾を接尾した未完了過去と、アオリスト語幹に副時制語尾を接尾したアオリストが存在する。この用法の体系はロマンス諸語の「半過去と点過去の対立」と類似する。 完了相である未来完了、現在完了、過去完了は、έχω(echo)+アオリスト語幹に-ει(-i)を接尾させた迂言形で表現される。接続法は、να(na)を前置した迂言形で表現され、語幹は現在語幹+本時制語尾の非完結相とアオリスト語幹+本時制語尾の完結相が存在する。 条件法はθα(tha)を附した迂言形で語幹は現在語幹+第2次人称語尾形(継時相):アオリスト語幹+第2次人称語尾形(瞬時相)である。
※この「動詞組織」の解説は、「ギリシア語」の解説の一部です。
「動詞組織」を含む「ギリシア語」の記事については、「ギリシア語」の概要を参照ください。
- 動詞組織のページへのリンク