動詞文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 09:21 UTC 版)
名詞文に対し、動詞文は〈…は~する〉という内容のものであるが、ビルマ語では動詞自体が時制によって変化することはない。動詞の後ろに専用の助詞を付加して時制を表す。ビルマ語の時制は非未来と未来の二項対立であり、このうち非未来は現在と過去の両方を兼ねている。非未来の助詞は တယ် tayʻ /dɛ̀~tɛ̀/ デー ~ テー(文語では သည် saññʻ /d̪ì/ ディー)、未来の助詞は မယ် mayʻ /mɛ̀/ メー(文語では မည် maññʻ /mjì/ ミー)である。 ကျမ ရန်ကုန် ကို သွား တယ်။ 転写: kya ma Ranʻ kunʻ kui svā" tayʻ. IPA: /t͡ɕəma̰ jœ̀ŋɡòʷŋ ɡò t̪wá dɛ̀/ カナ表記: チャマァ ヤンゴウン ゴー トワー デー グロス: 私.女性 ヤンゴン に 行く 〔非未来〕 訳:「私はヤンゴンに行く。」 この文は〈今行くところである〉という意味にも〈既に行った〉という意味にもどちらにも解釈できる。はっきり〈行った〉と言いたい場合には〈動作が完全に終了した〉ことを表す助動詞 ခဲ့ khai' /ɡɛ̰~kʰɛ̰/ ゲェ ~ ケェ を用いれば良い(例: သွားခဲ့တယ် svā" khai' tayʻ /t̪wá ɡɛ̰ dɛ̀/ トワー ゲェ デー)。
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