動物行動学・社会科学の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 22:58 UTC 版)
人や動物の同情行動は生得的に備わった心理的能力と考えられ、動物行動学や心理学など社会科学の研究テーマの一つとなっている。 チンパンジーの社会では、闘争に負けた個体に対して親密に身体に接触する同情行動が見られる。一般にオスの個体よりもメスの個体の方が同情行動を取る回数は多いが、社会的ランクの高いオスはメスよりも積極的に同情行動を取る傾向が見られ、闘争が和解せずに終わった場合は和解した場合よりもより多くの同情行動が行われる。 言葉を発する直前の段階である生後10か月の乳児を対象とした実験では、色の属性だけを持つ攻撃者が、別の色を持つ犠牲者を一方的に攻撃し破壊する抽象的な映像を見せた後に、両者と同じ色属性を持つ2つのぬいぐるみを提示させたところ、犠牲者側の色のぬいぐるみを触ろうとする行動が見られた。
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