劇場版 鬼滅の刃 無限城編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/30 08:41 UTC 版)
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 | |
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Demon Slayer The Movie Infinity Castle | |
監督 | 外崎春雄 |
脚本 |
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原作 | 吾峠呼世晴 |
出演者 | |
音楽 | |
主題歌 | |
撮影 | 寺尾優一 |
編集 | 神野学 |
制作会社 | ufotable |
製作会社 | |
配給 |
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公開 | 第一章 猗窩座再来: ![]() |
上映時間 | 155分(第一章 猗窩座再来) |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
興行収入 | ![]() ![]() |
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(げきじょうばん きめつのやいば むげんじょうへん)は、吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』を原作としたufotable制作の日本の長編アニメーション映画。全三部作として制作され[2][3]、「第一章 猗窩座再来」(だいいっしょう あかざさいらい)は2025年7月18日に公開された(PG12指定)[4][5]。2024年5月から6月に放送されたテレビアニメ版「柱稽古編」の続編として無限城での戦いを描く[6]。
あらすじ
- 第一章 猗窩座再来
- 鬼の始祖・鬼舞辻無惨の策略により、鬼殺隊は鬼たちの根城である無限城へと落とされてしまう。各々が鬼を討伐しながら無惨を探す中、蟲柱・胡蝶しのぶは、実姉にして花柱・胡蝶カナエを殺した張本人である上弦の弐・童磨と、我妻善逸はかつての兄弟子であり、新たな上弦の陸となった獪岳と、竈門炭治郎と水柱・冨岡義勇は、かつて炎柱・煉獄杏寿郎を倒した上弦の参・猗窩座と遭遇し、激しい戦いを繰り広げる。一方、無惨を道連れに自ら妻子と共に邸宅ごと自爆し犠牲となった第97代当主・産屋敷耀哉に代わり、当主を引き継いだその長男(第98代当主)・産屋敷輝利哉が戦闘の指揮を取り、鬼殺隊に協力する珠世に付き従う愈史郎の血鬼術によって、無限城を探索する鎹鴉と視覚を共有しながら、無限城の中に潜む無惨の位置を探索していく。
声の出演
第一章 | キャラクター | 声の出演 |
---|---|---|
竈門炭治郎 | 花江夏樹 | |
竈門禰豆子 | 鬼頭明里 | |
我妻善逸 | 下野紘 | |
嘴平伊之助 | 松岡禎丞 | |
栗花落カナヲ | 上田麗奈 | |
不死川玄弥 | 岡本信彦 | |
冨岡義勇 | 櫻井孝宏 | |
宇髄天元 | 小西克幸 | |
胡蝶しのぶ | 早見沙織 | |
時透無一郎 | 河西健吾 | |
甘露寺蜜璃 | 花澤香菜 | |
伊黒小芭内 | 鈴村健一 | |
不死川実弥 | 関智一 | |
悲鳴嶼行冥 | 杉田智和 | |
猗窩座 | 石田彰 |
スタッフ
第一章[5][7] | |
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原作 | 吾峠呼世晴 |
総監督・制作プロデューサー 脚本・音響監督・音楽演出 |
近藤光 |
監督 | 外崎春雄 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 松島晃 |
サブキャラクターデザイン | 佐藤美幸 梶山庸子 菊池美花 |
プロップデザイン | 小山将治 |
美術監督 | 衛藤功二 |
撮影・フィニッシング演出監督 | 寺尾優一 |
3D監督 | 西脇一樹 |
色彩設計 | 大前祐子 |
編集 | 神野学 |
音楽 | 椎名豪 梶浦由記 |
音楽制作 | アニプレックス |
プロデューサー | 三宅将典 高橋祐馬 林辰朗 嶋崎崇夫 |
脚本制作・アニメーション制作 | ufotable |
配給 | 東宝 アニプレックス |
主題歌
- 「太陽が昇らない世界」
- Aimerによる第一章の主題歌[5]。作詞は近藤光、作曲は椎名豪、編曲は椎名豪と宮野幸子。
- 「残酷な夜に輝け」
- LiSAによる第一章の主題歌[5]。作詞・作曲・編曲は梶浦由記。
製作
企画と構想
『無限城編』の企画は、劇場版『無限列車編』公開中に、アニプレックス代表取締役執行役員社長・岩上敦宏がufotable代表取締役社長・プロデューサーの近藤光から「『無限城編』は劇場版三部作で制作する」との構想を打ち明けられたことに始まる。その後、アニプレックス・集英社・ufotableからなる製作委員会により正式に承認され、一部のアニメスタッフにも共有されるかたちで本制作に入る前の事前準備が進められた[8]。
3DCGの刷新
無限城は『竈門炭治郎 立志編』第26話において初登場していたが、当時制作された3Dモデルは『無限城編』では使用されていない。劇場の大スクリーンに対応するため、より広大かつ高密度な美術設計が求められたためである[8]。そのため、旧モデルは破棄され、『刀鍛冶の里編』で新たに構築されたモデルをベースに再設計が行われた。モデリング設計の主担当は第26話の無限城や無限列車のCGモデルを担当したufotableデジタル映像部(撮影・CG・編集)の岩田宗一郎が引き続き担当しているが、そのサポートには制作当時入社1年目の若手である紺野大晴が加わっている。さらに童磨の屋敷に関してはデジタルペイントや手描きのポスターカラーによる背景美術を担当するufotable美術部によりCGモデルから作成された[8]。
背景や舞台は、その多くを3DCGで制作している。開発初期の算出では制作されたモデルデータをコンピュータが計算して実際に完成映像でみられるような3DCGに変換するレンダリング時間が、スタジオの計算資源を全て投入しても、3DCG部分をすべて完成させるまでに3年6か月を要するという試算が出された。映画三作を完成させるためにCG部分のみで合計10年以上を要することとなり、企画段階で決められている映画公開年に間に合わない点や制作を長期化したことで膨れ上がる制作予算などのリスクを考えてもそのまま進めるのは現実的ではなかった[8]。そのため、ufotableでは高性能なハイエンドGPUマシンを最大限導入し、排熱のためにサーバールームの改修を行うなど、演算処理を含む物理的な設備面への投資・拡充が行われた[8]。さらに、デジタル映像部のモデラーチームによるモデルの軽量化作業、社内ネットワークの改善、奥屋武志が率いるufotableR&Dチームの技術者による作業時間を大幅に削減させる管理効率ツールの開発や課題の個別対応といった取り組みによって、最終的に目標としていた品質を落とさない形でレンダリング時間の大幅な短縮が実現された[8]。当初はインターネットを介して外部コンピュータから高速なレンダリングを行うことができる「クラウドレンダリング」も検討されたが、それを行った場合に必要となるコストが試算したところ数億円にのぼり、限られた制作費を大幅に圧迫することから断念された[8]。
ufotableデジタル映像部では他にもベテラン・中堅層だけでなく入社1年目から3年目の新人・若手層の活躍が現場を支え、加藤洋規は鴉が無限城を血鬼術を通して探索するシーンや炭治郎の透き通る世界のCGと撮影(作画・美術・CGを合成し、エフェクト処理を加えて画面を完成させる作業)を担当。木村隆貢は猗窩座が無限城を破壊しながら移動するシーンのショットアイデアの考案から作成、無残の肉塊のCGを担当。加藤と木村は勝負シーンの撮影も多く担当した[9]。
制作体制
監督、キャラクターデザインなどのメインスタッフや参加するアニメーター、各部署のスタッフは過去のシリーズに引き続きufotable社員スタッフを中心にほぼ変更なく続投している。一方で、本作より、ufotable代表取締役社長・制作プロデューサーで本作の音響監督・音楽演出である近藤光が総監督・脚本・絵コンテとしても参加している[7]。
本作では無限城内でキャラクターたちが縦横無尽に動き回るという演出上の要請から、背景もキャラクターの動きに追随して回転・変化する必要があり、空間設計やアクション作画に大きな負担がかかることが制作初期の時点で想定された[10]。実際に680カットを超える3D背景と作画の合成が必要となり、全体では2000カットを超える長尺の映画となった。アクション設計は3DCGで動きを作成して上から作画を合わせたカットと、作画で設計を行い3DCGを背景に合成したカットの2パターンが存在する[10]。
アクション中心の内容に対応するため、ufotableは新たな制作体制を導入。これまでのシリーズにおいても主要カットの多くを担当してきたufotable作画部社員の実力派アニメーターである木村豪、小船井充、國弘昌之、阿部望の4人をアクションチームのリーダーに据え、それぞれがチームを組んで作業を進行した[11]。このシステムでは、4人がアクションの組み立てを「0原」として描き、それぞれのチームメンバーが0原を土台として完成画面の設計図となる第一原画のレイアウト設計から最終的に原画を完成させる第二原画までの作業を担当する[11]。このシステムの導入によって、4人のアニメーターの担当カット数を増やせるほか、作品としてのキャラクターの芝居の統一性を図ることが可能となった。また、作画における4人の作業者の意図を作業工程全体に残しながら実際にチームにも指導を行うことにより、ufotable作画部内における4人それぞれの持つ技術を若手社員たちに継承する狙いがあった[11]。各リーダーが担当した代表的なシーンとして、木村は猗窩座が自ら再生を拒む場面、小船井は善逸と獪岳の戦闘シーン、國弘は冨岡義勇の痣発現以降の猗窩座との死闘、阿部は猗窩座の「青銀乱残光」が挙げられる[11]。
各作画パートについて劇場パンフレットで明かされたufotable社員の一部担当者は、映画冒頭の炭治郎と義勇が鬼と戦うシーンの原画を本シリーズのプロップデザインを担当する小山将治、泣きながらしのぶを抱く童磨のシーンの原画を半澤彩、善逸と獪岳の初対面シーンの原画を川上真菜、産屋敷輝利哉が地図を書くシーンの原画を西門健太、小船井が主担当を務めた善逸と獪岳の戦闘シーンの原画をサブキャラクターデザインの佐藤美幸、猗窩座との戦いの序盤パート作画監督をufotable徳島スタジオの緒方美枝子を中心に同スタジオ・川上真菜・坂東美佳・野村慎太郎、國弘が担当した冨岡義勇の痣発現以降の猗窩座との戦闘パートの作画監督を徳島スタジオの佐藤哲人、花火の中で告白する狛治のシーンの原画を仲敷公実子が担当した[11][9]。
社外からの参加アニメーターとしては、本シリーズに長年参加してきた三輪和宏がしのぶの百足蛇原、狛治の多人数との喧嘩や稽古、道場襲撃の原画を担当。同じくシリーズに長期間参加している荒井怜子が草鞋を編むシーンを担当し、そのパートの作画監督をufotable社員の渡邉八恵子が担当した[12]。
作画の統一性確保
本作の制作においては、膨大な作業量に対応するため、原画マンが0原とレイアウト設計を担当する第一原画を合わせて約200名、各パート監督である演出が10名、原画マンごとの絵柄の違いや画面設計を監督・修正する作画監督が40名と社員演出家・アニメーターを中心に多数のアニメーターが参加した[12]。社外を含めた制作チームの個性を統一してキャラクターと世界観を守り、さらには一本の映画として違和感なくまとめるため、本作では様々な施策が講じられた[12]。その一環として、キャラクターごとの「槗り」のパターンをCGで先行して作成し、その動きをタイムシート化して作画の参考とした[12]。また、各キャラクターのダメージ表現に関する資料など、統一のための設定資料も多数用意された[12]。
監督の外崎春雄とキャラクターデザイン・総作画監督の松島晃はこれまでのシリーズと同様に作画全体を統括した[13]。外崎は監督・演出としてレイアウトのチェックを終えた後、各部署への監督チェックも行いながら松島の総作画監督作業の補佐も務めた[13]。松島は補佐をつけながらも、これまでのシリーズと同様に作画監督ごとの細かな絵柄の違いを修正して統一する総作画監督作業を一人でこなした[13]。
一方で本作からの制作における大きな変化として、外崎や松島といったベテラン社員を含むufotableの全演出・作画スタッフが、制作開始時からデジタル作画に完全に移行したことが挙げられる[13]。『遊郭編』の頃は半数程度が紙による作画で制作していたが、『無限城編』では全社員がデジタル作画に移行する形となった[13]。これにより、全スタッフが各社員の進捗確認をリアルタイムで行えるほか、コミュニケーションなどの意思疎通や各種チェック作業も迅速となる。また、紙のスキャンによるズレがデジタル化により発生しないため、原画マンごとに細かな差異の出る線の癖を全て統一してアニメーションの動きの部分を完成させる動画作業の精度も向上した。一方で、阿部望が担当した「青銀乱残光」は本人の希望もあり紙による作画で行われたほか、ufotable美術部の海老沢一男を中心とするポスターカラーによる手描き背景は継続して採用されている[13]。
音楽
劇伴担当のひとりである椎名豪によれば、楽曲制作は2024年より開始され、総監督・音響監督・音楽演出を務める近藤光との綿密なやりとりが行われた。Mラインと呼ばれるタイミング指示のもと、セリフやアクションの間をつなぐ楽曲が、約70曲制作された[14]。即座にOKが出ることは少なく、両者の間で深夜まで作業が続くことも多かった。収録間近になると、近藤が椎名の作業場所に直接入るかたちで、ほぼ合宿状態となった。椎名はこれを「ほぼ喧嘩だったが、あれで吹っ切れた」と振り返っている[14]。最終的には、椎名の曲作りと並行して、もう一人の音楽家である梶浦由記が手がける主題歌についても、近藤が現場で調整を行っていたという[14]。完成したデモ曲の数々は、この合宿の1週間後に出揃った[14]。
公開リスト
章 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初上映日 |
---|---|---|---|---|---|---|
第一章 | 猗窩座再来[7] | 近藤光 |
|
2025年 7月18日 |
イベント
- 公開直前 萬来祈願イベント
- 劇場公開に先がけて、2025年7月11日に増上寺にて「公開直前 萬来祈願イベント」が開催された。約60分間のイベントで合計13人のキャストが出演し、トークイベントも行なわれた[15]。
興行収入
興行収入(第一章)
日本
2025年7月18日より、IMAX53館を含む全国452館で劇場公開され、7月18日から20日にかけての公開3日間で動員384万3613人、興行収入55億2429万8500円を記録し、興行通信社の調査による全国映画動員ランキングで初登場第1位となった[16][17]。
この成績は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で記録したオープニング成績(46億2311万7450円)を上回った。また初日成績(12.6億円)、単日成績(17.0億円)を含め、『無限列車編』が保持していた日本映画史上のオープニング成績、初日成績、単日成績の3つの記録を塗り替えた[18][19]。また、公開3日間で興行収入50億円を突破するのは史上初となった。
さらに7月21日(祝日)を含んだ公開4日間で動員516万4348人、興行収入73億1584万6800円を記録した[20]。
7月27日までの公開10日間で動員910万4483人、興行収入128億7217万6700円を突破し、公開から8日で興行収入100億円を突破した[21][22]。これにより『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の記録 (公開10日間) を上回り、日本映画史上最速で興行収入100億円を突破する快挙となった[23]。
その後も勢いが止まらず、公開17日間で動員1255万8582人、興行収入176億3955万7600円を記録し、『ハウルの動く城』(2004年、196億円)に次いで歴代10位に浮上した[24][25]。
8月11日(祝日)を含めた公開25日間で動員1569万8202人、興行収入220億7219万1500円となり、公開23日目にて日本映画史上最速で興行収入が200億円を超えた[要出典]。これにより日本歴代興行収入ランキングで『ONE PIECE FILM RED』(2022年、203億円)を上回り歴代6位に浮上となった[26][27]。
8月17日までの公開31日間で動員1827万2941人、興行収入257億8265万6600円を突破し、『アナと雪の女王』(2014年、255億円)、『君の名は。』(2016年、251億7000万円)を上回り歴代興行収入ランキングで4位に浮上した[28][29][30]。
8月24日までの公開38日間で動員1982万5555人、興行収入280億8769万4600円を記録し、『タイタニック』(1997年、277.7億円)を上回り歴代興行収入ランキング3位に浮上した[31][32]。
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
出典・備考 | ||||
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週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末 (2025年7月18日・19日・20日) |
1位 | 384.3 | 384.3 | 55.2 | 55.2 | 7月21日(祝日)まで累計興収73.2億円、動員516.4万人。 日本公開映画のオープニング成績、初日成績、単日成績で歴代1位を達成[20]。 |
2週目の週末 (7月25日・26日・27日) |
212.1 | 910.4 | 31.0 | 128.7 | 公開8日間で興行収入100億円突破、累計興収100億円突破の日本最速記録を更新[21]。 | |
3週目の週末 (8月1日・2日・3日) |
174.0 | 1255.8 | 24.6 | 176.3 | 日本歴代興収ランキングで歴代10位[24]。 | |
4週目の週末 (8月8日・9日・10日) |
130.9 | 1513.5 | 19.2 | 212.7 | 8月11日(祝日)まで累計興収220.7億円、動員1569.8万人。 日本歴代興収ランキングで歴代6位[33]。 |
|
5週目の週末 (8月15日・16日・17日) |
121.8 | 1827.3 | 18.7 | 257.8 | 日本歴代興収ランキングで歴代4位[28][34]。 | |
6週目の週末 (8月22日・23日・24日) |
76.4 | 1982.6 | 11.5 | 280.9 | 日本歴代興収ランキングで歴代3位[32]。 | |
7週目の週末 (8月29日・30日・31日) |
||||||
8週目の週末 (9月5日・6日・7日) |
||||||
9週目の週末 (9月12日・13日・14日) |
||||||
10週目の週末 (9月19日・20日・21日) |
以下は本作により更新された国内の興行記録を示す。ただし、以下の記録が全て公的に記録されているものではない為、あくまで参考である。
内容 | 記録 | 本作に記録更新 された映画 |
本作の記録を 更新した映画 |
出典 |
---|---|---|---|---|
興収100億円 最速到達記録 |
8日 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (10日) |
- | [21] |
興収200億円 最速到達記録 |
23日 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (24日) |
- | [要出典] |
1日の動員数 | 142万1804人[注 1] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (127万234人[注 2]) |
- | [20] |
1日の興行収入 | 20億3782万200円[注 3] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (17億172万3350円[注 4]) |
- | |
週間動員数 | 526万0870人[注 5] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (456万2949人[注 6]) |
- | [20][21] |
週間興行収入 | 73億4787万8200円[注 7] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (61億3111万5100円[注 8]) |
- | |
平日動員数 (1日あたり) |
115万5637人[注 9] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (91万507人[注 10]) |
- | [20] |
平日興行収入 (1日あたり) |
16億4605万4200円[注 11] | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (12億6872万4700円[注 12]) |
- | |
初週土日動員数 | 268万7976人 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (250万9986人) |
- | |
初週土日興行収入 | 38億7824万4300円 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (33億5439万2750円) |
- | |
初週金土日動員数 | 384万3613人 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (342万493人) |
- | |
初週金土日興行収入 | 55億2429万8500円 | 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 (46億2311万7450円) |
- |
台湾
前売り興行収入は4000万台湾元を超え、前売り券の売上はこれまでの映画興行記録を大幅に塗り替える4566万台湾元を記録し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を上回る歴代1位の新記録を樹立した[35]。
8月8日の公開初日の興行収入は5207万台湾元を記録した[36]。これは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年) についで歴代4位の初日興行収入となった[37]。さらに、公開2日間で1億1000万台湾元、公開3日間で1億7000万台湾元の興行収入を達成し、台湾における興行収入ランキングで初登場第1位となった。また、この時点で2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が3日間で1億1000万台湾元を突破した記録を上回った。
公開7日間の興行収入は累計で2億8100万台湾元を突破し、台湾における日本映画の興行収入ランキングで歴代第3位になった[38]。公開8日間の興行収入は累計で3億台湾元を突破し、観客動員数は100万人を突破した。これにより台湾におけるアニメーション映画で歴代8位に浮上した[39]。
8月23日までの興行収入は日本映画史上最速で5億台湾元を超え、前作の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に次いで日本映画の歴代興行収入ランキングで2位に浮上した[40]。また、8月24日までの興行収入は5億6100万台湾元を超え、2025年に台湾で公開された映画で最も興行収入が高い映画となった。
香港
公開初日の興行収入は730万香港元を突破し、『ナタ 魔童の大暴れ』が2月に樹立した667万香港元の記録を破り、2025年公開の初日興行収入としては1位の滑り出しとなった[41]。公開3日間で興行収入は2000万香港元を超えている[42]。また、この記録は『STAND BY ME ドラえもん』(2014年、香港では2015年)の日本映画初日興行収入を10年ぶりに更新した。
8月23日までの累計興行収入は5300万香港元を突破し、『STAND BY ME ドラえもん』(4690万香港元)を上回り香港で公開された日本映画の歴代興行収入ランキングを10年ぶりに塗り替える快挙を達成した[43]。
韓国
公開初日で動員51万7956人を記録し、公開2日目には動員が100万人を突破した。これは、2025年に公開された映画、また日本映画としても史上最速記録で、これまで最速だった『すずめの戸締まり』(2022年、公開6日間)の記録を大幅に更新した[44]。最終的に、公開3日間で動員164万人、興行収入179.6億ウォンを突破し、週末の興行収入ランキングで1位を獲得した[45]。
フィリピン
フィリピンでは公開初日である8月20日の興行収入は5040万ペソを記録し、日本映画および2025年公開映画で1位の快挙を樹立した。8月24日までの興行収入は2億3700万ぺソを突破し、2025年にフィリピンで公開された映画で最高のオープニング興行収入記録を樹立した[46]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “Aimer、LiSAが手がける「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章」主題歌のMVプレミア公開”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2025年7月20日). 2025年7月21日閲覧。
- ^ “劇場版「鬼滅の刃」無限城編、2025年公開決定!ティザービジュアル&特報第2弾”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年12月9日) 2025年3月1日閲覧。
- ^ “『鬼滅の刃』無限城編、来年公開 「柱稽古編」続き描く新作映画!映像公開”. ORICON NEWS (oricon ME). (2024年12月9日) 2025年3月1日閲覧。
- ^ “『鬼滅の刃』無限城編・第一章、7月18日公開決定 作品最大の全国443館!映像公開で無限列車編のリバイバル上映実施”. ORICON NEWS (oricon ME). (2025年3月1日) 2025年3月1日閲覧。
- ^ a b c d “『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌2曲をAimerとLiSAが担当「ついに無限城へ。総力戦で挑む彼らのように、私もAimerちゃんと共にこの戦いにむかいます」”. THE FIRST TIMES. ソニー・ミュージックレーベルズ, ソニー・ミュージックソリューションズ, THE FIRST TAKE (2025年6月29日). 2025年6月29日閲覧。
- ^ “『鬼滅の刃』無限城編が劇場版3部作で制作決定 映像公開”. ORICON NEWS (oricon ME). (2024年7月1日) 2025年7月21日閲覧。
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- ^ “『鬼滅の刃 無限城編』祈願イベント 7月11日開催! 人気のあまり公式が「謝罪」する事態も?”. マグミクス. メディア・ヴァーグ (2025年6月18日). 2025年6月29日閲覧。
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参考文献
- アニプレックス・ufotable 編『第一章 パンフレット(通常版)』アニプレックス、2025年7月18日。
外部リンク
- 劇場版 鬼滅の刃 無限城編のページへのリンク