創作上の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:56 UTC 版)
潰れた側の眼に眼帯を当てた「隻眼の剣豪」として描かれることが多い。 「柳生一族最強の剣士」として扱われ、同時代の剣豪や怪物などと戦う作品も多い。 父・宗矩から勘当を受け、廃嫡の身の一浪人であることがある。逆に宗矩から指示を受け、事件解決のために働くという公儀隠密としての立場であることもある。 宗矩との対立関係が描かれることが多い。これは宗矩が史実に於いても将軍家光の側近で、大目付という強い権力を持った「政治家」(それに加え、柳生新陰流(江戸柳生)の宗家にして十兵衛の師)であることから、強権を振るう悪役、または黒幕的な存在として位置づけられることが多いのと共に、その宗矩から謹慎を命じられた十兵衛を、経歴的にも幕政から距離があったことから、剣一筋の武芸者として描くことにより、「権力者とアウトロー」「父と子」「師と弟子」という多重的な対立構造が作りやすいことが一因と思われる。その場合、十兵衛は宗矩を「剣を政治に使う俗物」とし、宗矩もまた「剣しか頭にない愚か者」として、お互いを嫌悪軽蔑する形に描かれることが多い。 逆に、柳生一族として父・宗矩と共に困難に立ち向かうという作品も多数ある。この場合、公儀隠密集団(「裏柳生」と呼ばれることも多い)の長、または一員として活躍することが多い。
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