前工程から重合まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/19 22:33 UTC 版)
「変性ポリフェニレンエーテル」の記事における「前工程から重合まで」の解説
まず、フェノールとメタノールから、アルキル化反応により 2,6-キシレノール(2,6-ジメチルフェノール)を合成する。 これを基本原料として、酸化重合法(または酸化カップリング法)により製造される。トルエンを溶媒とし、触媒には塩化銅(I)をピリジンで酸素吸収させた塩基性銅(II)塩が用いられる。この反応は下図のようにフェノキシラジカルによる炭素-酸素カップリングによって進行する。2,6-キシレノールはオルト位にメチル基が存在するため、分岐や架橋または副生成物が生じにくく、効率良く鎖状の高分子を得られる。 この重合で副生する物質は水のみであり、各原料や材料類はハロゲンを含まない。そのためPPE製造工程は環境負荷が低い。これをさらに深めるべく、トルエンを使用しない水溶媒重合法も研究されている。
※この「前工程から重合まで」の解説は、「変性ポリフェニレンエーテル」の解説の一部です。
「前工程から重合まで」を含む「変性ポリフェニレンエーテル」の記事については、「変性ポリフェニレンエーテル」の概要を参照ください。
- 前工程から重合までのページへのリンク