利潤率の傾向的低下の法則の研究
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「富塚良三」の記事における「利潤率の傾向的低下の法則の研究」の解説
1954年に富塚は自身の論文において世界で初めて利潤率の傾向的低下の法則が成立することを論証した。それに対し置塩信雄がこの法則は定立しないという説を主張し、真っ向から対立した。富塚はこれに敢然と挑み、資本論体系第5巻「利潤・生産価格」において置塩説に再反論し有意義な論争に発展した。現在では利潤率傾向的低下の法則が成立することは学会において富塚説が定説として扱われている。玉垣良典著「景気循環の機構分析」岩波書店刊、資本論体系第4巻「資本の再生産」が詳しい。この法則に対しては近年では根岸隆が論争を挑んだが、富塚に軍配が上がる。有斐閣刊「資本論体系第9-1巻および9-2巻」が詳しい。しかし、根岸は著書「経済学史24の謎」有斐閣においてその態度を保留している。 典拠管理 ISNI: 0000 0000 8117 3296 NDL: 00085233 NLK: KAC200713216 VIAF: 37838234 WorldCat Identities: viaf-37838234
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