切欠き効果
材料において小さな切り欠きがあると、それがない場合より小さな力で破損する現象のこと。引き裂かれた微視的な傷であっても、その傷から破断が生じる。食品のビニールパックに切れ目を入れておくとそこに応力が集中するため、小さな力で破ることができる。例えばコンロッドにおいて表面に傷があると、繰返し応力によってその傷が大きくなり、疲労破壊と呼ばれる破断に至る。これを防ぐために表面を鏡面に仕上げて、微細な傷を除いて耐疲労性を高めている。また、航空機の窓の隅を円くするのは、応力集中を避け、切欠き効果を防ぐためである。
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