繰返し応力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 06:57 UTC 版)
疲労を引き起こす応力の中で、応力振幅、平均応力が一定の周期的な応力を繰返し応力(repeated stress)、繰返し応力を引き起こす荷重を繰返し荷重と呼ぶ。疲労の試験では実現の容易さのため、繰返し応力を正弦波の応力波形を与えて材料の疲労特性を試験することが多い。このような繰り返し応力を受ける実際の機械構造物としては、一定荷重を支えて走行する車軸などがある。以下に繰返し応力の重要因子を示す。 σmax:最大応力 σmin:最少応力 Δσ:応力範囲(=σmax - σmin) σa:応力振幅(=Δσ/2) σm:平均応力(=(σmax + σmin)/2) R:応力比(=σmin / σmax) N:繰り返し数 f:周波数 特に、R = -1のときを両振り応力、R = 0のときを片振り引張応力、R = -∞のときを片振り圧縮応力と呼ぶ。
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