切り札のあるルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 15:57 UTC 版)
「トリックテイキングゲーム」の記事における「切り札のあるルール」の解説
多くのトリックテイキングゲームでは、事前に切り札スートと呼ばれているスートが決まっていて、切り札スートの札(切り札)は他のスートのカードよりも強い。切り札スートの決め方は遊戯毎に異なる。切り札スートのないルールを切り札スートのあるルールと区別するため、切り札のないルールをノートランプ・ルールという。なお、ノートランプのトランプとは切り札のことを指す。日本語ではカード52枚を全てトランプというので、混同しないように注意する必要がある。 切り札スートの決まっているトリックテイキングゲームでも、基本的な流れは切り札なしのトリックテイキングゲームの場合と同じで、各プレイヤーにあらかじめ同じ枚数の手札をディールし、札をディールし終わったら札が無くなるまでトリックと呼ばれるミニゲームを繰り返す。勝ったトリックの数が最も多い人がゲームの勝者になる。 各トリックでは、以下を行う。まず一人がカードをリードする(切り札でもよい)。そしてその後左周りに順々に各プレイヤーがカードを場に1枚ずつ表向きに出してゆく。前回同様、リードされたスートと同じスートの札を出すことをフォローするという。 フォローできるときはフォローしなければならない(マストフォロー・ルール)が、そうでないときは任意の札を出す。そして「切り札スート>リードされたスート」の順でトリックの勝者を決める。より正確に言うと、以下のルールで札を出し、勝者を決める。 切り札以外がリードされた場合リードされたスートと同じスートの札があれば、たとえ切り札を持っていても、リードされたスートの札を任意に選んで出す。 リードされたスートと同じスートの札がなければ、切り札を出してもその他の札を出してもよい。切り札以外の札を出す事をディスカードするという。 切り札スートが場に出ていれば、切り札スートで一番高いランクの札を出した人がトリックの勝者。 切り札スートが場に出ていなければ、リードされたスートで一番高いランクの札を出した人がトリックの勝者。 切り札がリードされた場合リードされたスートと同じスートの札があれば、リードされたスートの札を任意に選んで出す。リードされたスート=切り札スートなので、もちろん切り札を出してもよいし、出さねばならない。 リードされたスートと同じスートの札がなければ、任意の札を出す(ディスカードするという)。リードされたスート=切り札スートなので、ここで切り札が出ることはありえない。 切り札スート=リードされたスートで一番高いランクの札を出した人がトリックの勝者。 前回同様、カードをディスカードしたプレイヤーは、どんなに高いランクの札を出そうが、決してそのトリックで勝つことができない。
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