分類諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 04:52 UTC 版)
分子系統以前は、ヒト上科(人類と類人猿)は、人類のみからなるヒト科と、全ての類人猿を含むオランウータン科の2科、もしくはオランウータン科からテナガザル科を分離した3科に分類されていた。つまり、人類と類人猿もしくは人類と大型類人猿が互いに姉妹群だと考えられていた。 しかし分子系統により、人類の姉妹群はチンパンジー属と判明し(ただし初期にはゴリラを加えた3分岐が不確実にしか解けていなかった)、人類には科より下の階級が充てられるようになった。今では使われないものも含め、以下のような分類がある。出典の中には、諸説のうちひとつとして挙げているものを含む。 ヒト科 - オランウータン科(全ての類人猿)と共にヒト上科となる。分子系統以前の分類。 ヒト科 - オランウータン科(大型類人猿)・テナガザル科と共にヒト上科となる。分子系統以前の分類。 ヒト科 - テナガザル科・オランウータン科・ゴリラ科・チンパンジー科と共にヒト上科となる。 ヒト亜科 - ゴリラ亜科・チンパンジー亜科と共にヒト科となる。 ヒト亜科 - チンパンジー亜科(ゴリラを含む)と共にヒト科となる。(ヒト, (チンパンジー, ゴリラ)) という現在では否定された系統関係に基づく分類。 ヒト族 - チンパンジー族と共にヒト亜科となる。 ヒト族 - チンパンジー族・ゴリラ族と共にヒト亜科となる。 ヒト亜族 - チンパンジー亜族と共にヒト族となる。 階級なし(亜族相当?) - チンパンジー属・ゴリラ属と共にヒト族となる。 階級なし(亜族未満) - チンパンジー属と共にヒト亜族となる。
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