分類学的位置について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 18:28 UTC 版)
上述した類似種とともに、従来はツノタケ属 (Podostroma) に置かれていたが、子実体が立ち上がるという点以外で区別ができず、これは系統を反映しない特徴であるとして、ボタンタケ属(Hypocrea) に統合された。ボタンタケ属のキノコの多くは枯れ木上に発生するが、実は枯れ木の内部に存在する他のキノコの菌糸から栄養分を奪って生育する菌寄生菌であるという。また、明確に他の菌の子実体上に発生する種類としてキヌガサヤドリタケが知られており、カエンタケおよびその類似種も、実は木材腐朽菌ではなく、他の菌の菌糸から栄養を得ているのではないかと考えられている。なお2013年以降、無性世代と有性世代で統一した学名を用いることになり、先名権の原則通りトリコデルマ属へ移されることになった。
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