分岐点 (漫画)
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「分岐点」(ぶんきてん)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の読み切り漫画作品。1975年(昭和50年)『S-Fマガジン』10月10日号に掲載された。ゴールデンコミックス『異色短編集』第3巻、愛蔵版『SF全短篇』第1巻や、『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第3巻などのSF短編集に収録。
あらすじ
主人公の茂手木は「今夜こそは家に帰らない」と決意し、終電間際の深夜にホームレスが集まる公園にとどまっていた。
そのとき、「やりなおしコンサルタント」と自称する男が茂手木に声をかけてくる。
「人生をやりなおししたい」と願う茂手木に対し、その男は「人生を踏み誤ったと思う分岐点で、正しい選択が行われていた人生」を提供すると言ってくるが・・・
登場人物
- 茂手木
- 苗字の通りモテており、10年前に美津江と紅子という2人の女性のどちらかを選択するという分岐点に差し掛かった。その時に美津江を選んで結婚したが、現在の結婚生活は満たされていない。
- やりなおしコンサルタントと名乗る男
- 浮浪者のような格好をし、食事も繁華街のごみ箱をあさって入手している。公園でホームレスに絡まれる茂手木を助けてくれて、自宅に招き入れると過去の分岐点に立ち戻って別の道を歩ませてくれると言う。
- 美津江
- 茂手木の妻。紅子からはおしとやかで優しいと評価されているが、ヒステリックなところがあって嫉妬深い。常に夫の浮気を疑っており、ヒステリーで発作が起きると全く手がつけられなくなる。さらに、切れる縄を使った狂言自殺をたびたび繰り返し、茂手木を呆れさせている。
- 真人(まさと)
- 茂手木と美津江との息子。いつも夜遅くに帰ってくる茂手木に対し、今日は自分の誕生日だから早く帰ってきてと手紙を書くほど父親を慕っている。茂手木と同様に、「みよちゃん」と「さっちゃん」という2人の女の子にモテており、どちらを選ぶかで悩んでいる。
- 紅子
- 10年前に茂手木と付き合っていた女性。当時は茂手木が美津江を選んだことで、茂手木を殺して自分も死のうとしたくらい愛していたが、今は素敵な旦那と結婚して幸せに暮らしている。再会した茂手木からは、10年たっても老けないどころかますます華やかになっていると評価される。
- まゆみ
- 茂手木の見た夢に出てきた女の子。年齢は真人と同じくらいで、茂手木のことを「パパ」と呼んでくる。
注釈
「分岐点 (漫画)」の例文・使い方・用例・文例
- 損益分岐点
- このまま行き続けて分岐点に来たら左の道を行ってください
- 川の分岐点
- 3分の1押しの時が上昇か下落かの分岐点だ。
- 分岐点でまっすぐ進んで下さい。
- 分岐点でまっすぐ進め。
- 私は今、分岐点に立っている。
- 分岐点へ来たら左へ向かいなさい.
- 先生との出会いが私の人生の分岐点だった.
- 彼女は結婚するか仕事を続けるかで人生の分岐点に立っていた.
- (鉄道の)分岐点
- その法律は長い年月をかけて多くの分岐点を経た
- 太平洋戦争の分岐点と記された、我々の海軍機動部隊の捨て身の勇敢さ−G.C.マーシャル
- 分岐点または危機の性質を作るか、持つさま
- 中央の島の周囲で、交通が環状に流れる道路の分岐点
- フロイトの業績は心理学と神経学の分岐点に立っている
- 2つの枝路の分岐点が形成する角の領域
- 道や川などが四方八方に枝分れする分岐点
- 水流の分岐点
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