分子レベルの機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 21:42 UTC 版)
ゲノム編集の技術を使用し、染色体上に「ドライブ配列(drive sequence)」を導入する。 エンドヌクレアーゼ(例えばCas9またはCpf1)により、標的の遺伝子配列を切断する。 標的配列が切断された後に、DNA修復機構によってドライブ配列が導入される。遺伝子ドライブの自己伝播を達成するため、このドライブ配列はエンドヌクレアーゼ配列を含んでいる。また、切断部位を修復するために使用されなければならないので、ドライブ配列の両端は宿主の遺伝子の中にある切断部位に隣接する配列である。このドライブ配列に、導入したい配列を付加することで、新たな遺伝子を導入することができる。 ドライブ配列の導入は、改変された遺伝子と野生の遺伝子をもつ各個体で再発生する。遺伝子ドライブが(例えば、片方の親から受け取り)卵細胞中に存在する場合は、その卵から発生した個体がつくる配偶子について、(通常の遺伝子は50%引き継ぐだけだが)50%ではなくすべての配偶子がドライブ配列を継承すると考えられる。
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