刀法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:39 UTC 版)
八光流には「刀法」と呼ばれる剣術が伝わっている。 その内容は、手は右手を前にし、足は逆に左足を前にする中段構え(正眼)を特徴とする。剣道や他流の剣術では、右手を前の場合、右足を前にする正眼の構えをとることに比べると特異な構えである。(型を正式に習得した者は数少いないが現在でも稀に演武や特殊教傳などによって見る事が出来る事がある) 現在においては稀に宗家が密かに伝えることもあるようだ。 武道史研究家の高橋賢によると、武田惣角の伝えた剣術の特徴が、この右手前・左足前の中段構えであるという。高橋は、武田の弟子であった久琢磨・植芝盛平・奥山龍峰、植芝の弟子の富木謙治の戦前の剣術を演武している写真を比較し、いずれも右手前・左足前の中段構えが共通していることを論証した。 この高橋の説が正しければ、大東流が小野派一刀流を採り入れ、植芝も鹿島神道流から合気剣を編みだして、いずれも剣道や他流と同じく右手前・右足前の剣術に変化している中で、八光流刀法は武田惣角伝の右手前・左足前の剣術を伝える数少ない系統ということになる。ただし、前述の通り刀法を学ぶことができた者は極めて少ない。
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