冷戦期を振り返ると
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:39 UTC 版)
米ソおよび双方の同盟国における冷戦期について、「両陣営が相互確証破壊の状態を維持した結果、核兵器が使われず、平和を保つことができた」とする説を核抑止説と言う。核兵器開発のために巨額の資金や労力を注入しつづけたことは、結果的には「ひとたび核兵器を使えば確実かつ完全に核兵器により報復されてしまう」という状況を作った。もっとも、米ソ双方による核抑止で平和が保たれたのは実際には米ソという大国間のみであって、その周辺国では米ソの代理戦争が行われていたため、実際には世界は平和ではなかった。 何度かの戦略核兵器の削減交渉が行われ、ミサイルの配備数を減じる要求を相互に提示した。しかし双方とも、相互確証破壊の維持を大前提とし、核の均衡を崩す削減要求は受け入れなかった。
※この「冷戦期を振り返ると」の解説は、「相互確証破壊」の解説の一部です。
「冷戦期を振り返ると」を含む「相互確証破壊」の記事については、「相互確証破壊」の概要を参照ください。
- 冷戦期を振り返るとのページへのリンク