再喀血メカニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 08:58 UTC 版)
「超選択的気管支動脈塞栓術」の記事における「再喀血メカニズム」の解説
岸和田リハビリテーション病院 喀血・肺循環センターのRyugeらは、金属コイルによるssBACE後の再喀血メカニズムを以下のように、4つに分類し、それぞれの比率を示し、今後ssBACEの長期成績をさらに向上させるには再開通を抑制することが課題であることを示した なお、以下の再開通45.2%という数値を、使用したコイルの45%が再開通するものと大きく誤解する向きがあるが、これはあくまで再喀血患者における再喀血メカニズムの比率であって、そもそも1年後再喀血が9.6%で、2年後再喀血が14.1%なのであるから、その10%内外の再喀血患者について複数の再喀血関連血管の再喀血機序を下記の4つに分類したという趣旨であることを理解する必要がある。 再開通が再喀血の最大の原因であり、2番目の原因である新規血管の抑制はBAE手技自体では制御できないため、今後治療成績を向上させるためには塞栓部の再開通を減少させることが最も重要であることが示された。 再喀血メカニズムの分類機序英語比率説明再開通 recanalization 45.2% コイル塞栓部の、血栓溶解などによる血流再開 新規血管 new HRA 38.5% 全く新規の喀血関連血管出現 同一血管からの側副結構路 bridging collateral 14.7% 同一血管のコイル塞栓近位部からの側副結構路 他血管からの側副結構路 conventional collateral 1.7% 他の血管からのコイル塞栓部遠位部への側副結構路
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