兼用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/20 07:09 UTC 版)
兼用法(シレプシス、Syllepsis)とは、くびき語法の特別なタイプで、それぞれの節が意味的にも文法的にもパラレルではないものをいう。支配する語は、対象となる他の語を考慮して、その意味を変えることができる。 He carried a strobe light and the responsibility for the lives of his men. (彼はストロボライトと、部下の命に対する義務をcarryした) -- ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(The Things They Carried)。 支配する語「carry」には「運ぶ」「(責任を)果たす」などの意味があり、対象となる語(「ストロボライト」「部下の命に対する義務」)によってその意味が変わっている。 兼用法はしばしばユーモラスな意味の不一致を生み出す。兼用法は似た結果を成し遂げるために慣用句を伴って使うこともできる。 兼用法は、1つ以上の対象となる語あるいは節と文法的に不一致な、支配する語を含むこともできる。兼用法はスタイル的な効果のために文法の規則を曲げる意図的な構築である。 Loud lightning and thunder shook the temple walls. (けたたましい稲妻と雷が神殿の壁を揺るがした) 「けたたましい」も「揺るがす」も、視覚的な「稲妻」という語とは一致しない。 次にあげる例も、兼用法の例である。 [She] went straight home in a flood of tears, and a sedan chair. (彼女は溢れる涙の中、そしていすかご(輿)の中、まっすぐに家路に着いた) -- チャールズ・ディケンズ ... and covered themselves with dust and glory. (そして塵と栄光が彼らをcoverした) -- マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』(「cover with」には「覆われる」「(栄光などを)身に受ける」の意味がある)
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