全豪オープン (車いすテニス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/13 09:06 UTC 版)
全豪オープン(英語:Australian Open)は1989年からオーストラリア、ビクトリア州メルボルンで開催されている車いすテニスの国際大会。国際テニス連盟公認のITF車いすテニスツアーに含まれるトーナメントで、2002年から2008年はスーパーシリーズ、2009年からはグランドスラム大会の1つとなっている。オーストラリアン・オープンとも呼ばれる。
歴史
1989年、車いすテニスの全豪オープン第1回大会が、メルボルンのフリンダース・パーク(現在のメルボルン・パーク)内のナショナルテニスセンターで開催された[1]。
シドニーパラリンピックに引き続いて、オーストラリアにおける一般の関心を高めることを目的に、2002年、テニスの全豪オープンに車いすテニス部門が新設された[2]。
これを受けて2002年から2006年まで、それまでの車いすテニスの全豪オープンに加えて、テニスの全豪オープン期間中に世界ランキング上位8選手が出場する全豪オープン車いすテニスクラシックエイト(Wheelchair Classic 8's at Australian Open)が別日程で開催された。
2007年からは両大会が統合され、全豪オープン車いす選手権(Australian Open Wheelchair Championships)として、メルボルン・パークを会場に、テニスの全豪オープン期間中に競技が行なわれることとなった[3]。
大会歴代優勝者
男子シングルス
- 1986 - ミック・コーネル(オーストラリア)
- 1987 - ミック・コーネル(オーストラリア)
- 1988 - 不明
- 1989 - ミック・コーネル(オーストラリア)
- 1990 - 不明
- 1991 - ミック・コーネル(オーストラリア)
- 1992 - ローラン・ジャマルティーニ(フランス)
- 1993 - ミック・コーネル(オーストラリア)
- 1994 - ローラン・ジャマルティーニ(フランス)
- 1995 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 1996 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 1997 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 1998 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 1999 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2000 - リッキー・モリエル(オランダ)
- 2001 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2002 - ロビン・アマラーン(オランダ)
- 2003 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2004 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2005 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2006 - ミカエル・ジェレミアス(フランス)
- 2007 - 国枝慎吾(日本)
- 2008 - 国枝慎吾(日本)
- 2009 - 国枝慎吾(日本)
- 2010 - 国枝慎吾(日本)
- 2011 - 国枝慎吾(日本)
- 2012 - マイケル・シェファース(オランダ)
- 2013 - 国枝慎吾(日本)
- 2014 - 国枝慎吾(日本)
- 2015 - 国枝慎吾(日本)
- 2016 - ゴードン ・リード(イギリス)
- 2017 - グスタボ ・フェルナンデス(アルゼンチン)
- 2018 - 国枝慎吾(日本)
- 2019 - グスタボ ・フェルナンデス(アルゼンチン)
- 2020 - 国枝慎吾(日本)
- 2022 - 国枝慎吾(日本)
女子シングルス
- 1991 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1992 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1993 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1994 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1995 - マーイケ・スミット(オランダ)
- 1996 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1997 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1998 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 1999 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 2000 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 2001 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)
- 2002 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2003 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2004 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2005 - シャロン・ワルラヴェン(オランダ)
- 2006 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2007 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2008 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2009 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2010 - コリー・ホーマン(オランダ)
- 2011 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2012 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2013 - アニーク・ファン・クート(オランダ)
- 2014 - ザビーネ・エラブロック(ドイツ)
- 2015 - J・グリフィオエン(オランダ)
- 2016 - J・グリフィオエン(オランダ)
- 2017 - 上地結衣(日本)
- 2018 - ディーデ・デフロート(オランダ)
- 2019 - ディーデ・デフロート(オランダ)
- 2020 - 上地結衣(日本)
- 2021 - ディーデ・デフロート(オランダ)
クァードシングルス
- 2001 - マーク・エクレストン(イギリス)
- 2003 - サラ・ハンター(カナダ)
- 2004 - ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2008 - ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2009 - ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2010 - ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2011 - デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2012 - ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2013 - デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2014 - デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2015 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
- 2016 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
- 2017 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
- 2018 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
- 2019 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
- 2020 - ディラン・オルコット(オーストラリア)
男子ダブルス
- 1994 - デビッド・ホール(オーストラリア)&ブラッド・パークス(アメリカ)
- 1995 - ミック・コーネル(オーストラリア)&ローラン・ジャマルティーニ(フランス)
- 1996 - ダニエル・ラクマン(アメリカ)&チップ・パルメリー(アメリカ)
- 1997 - ミック・コーネル(オーストラリア)&ローラン・ジャマルティーニ(フランス)
- 1998 - デビッド・ジョンソン(オーストラリア)&デビッド・ホール(オーストラリア)
- 1999 - ジャヤント・ミストリー(イギリス)&マルティン・レグナー(オーストリア)
- 2000 - デビッド・ホール(オーストラリア)&デビッド・ジョンソン(オーストラリア)
- 2001 - デビッド・ホール(オーストラリア)&デビッド・ジョンソン(オーストラリア)
- 2002 - マルティン・レグナー(オーストリア)&斎田悟司(日本)
- 2003 - デビッド・ホール(オーストラリア)&ミカエル・ジェレミアス(フランス)
- 2004 - ロビン・アマラーン(オランダ)&マルティン・レグナー(オーストリア)
- 2005 - ロビン・アマラーン(オランダ)&マルティン・レグナー(オーストリア)
- 2006 - 国枝慎吾(日本)&斎田悟司(日本)
- 2007 - ロビン・アマラーン(オランダ)&国枝慎吾(日本)
- 2008 - 国枝慎吾(日本)&斎田悟司(日本)
- 2009 - ロビン・アマラーン(オランダ)&国枝慎吾(日本)
- 2010 - 国枝慎吾(日本)&ステファン・ウデ(フランス)
- 2011 - 国枝慎吾(日本)&マイケル・シェファース(オランダ)
- 2012 - ロビン・アマラーン(オランダ)&ロナルト・ヴィンク(オランダ)
- 2013 - 国枝慎吾(日本)&ミカエル・ジェレミアス(フランス)
- 2014 - 国枝慎吾(日本)&ステファン・ウデ(フランス)
- 2015 - 国枝慎吾(日本)&ステファン・ウデ(フランス)
- 2016 - ステファン・ウデ(フランス)&ニコラ・ペイファー(フランス)
- 2017 - ジョーチム・ジェラード(ベルギー)&ゴードン・リード(イギリス)
- 2018 - ステファン・ウデ(フランス)&ニコラ・ペイファー(フランス)
- 2019 - ジョーチム・ジェラード(ベルギー)&ステファン・オルソン(スウェーデン)
- 2020 - アルフィー・ヒューエット(イギリス)&ゴードン・リード(イギリス)
女子ダブルス
- 1996 - オリステル・マルクス(フランス)&アルレット・ラシヌー(フランス)
- 1998 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)&ランダ・ヒンソン(オーストラリア)
- 1999 - シャロン・ワルラヴェン(オランダ)&ソニア・ペーテルス(オランダ)
- 2000 - ソニア・ペーテルス(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2001 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)&シャロン・ワルラヴェン(オランダ)
- 2002 - ダニエラ・ディトーロ(オーストラリア)&マーイケ・スミット(オランダ)
- 2003 - ソニア・ペーテルス(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2004 - マーイケ・スミット(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2005 - フロランス・グラヴェイエ(フランス)&マーイケ・スミット(オランダ)
- 2006 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2007 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2008 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2009 - コリー・ホーマン(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2010 - フロランス・グラヴェイエ(フランス)&アニーク・ファン・クート(オランダ)
- 2011 - エステル・フェルヘール(オランダ)&シャロン・ワルラヴェン(オランダ)
- 2012 - エステル・フェルヘール(オランダ)&シャロン・ワルラヴェン(オランダ)
- 2013 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&アニーク・ファン・クート(オランダ)
- 2014 - 上地結衣(日本)& ジョーダン・ホワイリー(イギリス)
- 2015 - 上地結衣(日本)& ジョーダン・ホワイリー(イギリス)
- 2016 - 上地結衣(日本)& マジョレーン・バイス(オランダ)
- 2017 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&アニーク・ファン・クート(オランダ)
- 2018 - 上地結衣(日本)& マジョレーン・バイス(オランダ)
- 2019 - アニーク・ファン・クート(オランダ)&ディーデ・デフロート(オランダ)
- 2020 - 上地結衣(日本)& ジョーダン・ホワイリー(イギリス)
クァードダブルス
- 2004 - マーク・エクレストン(イギリス)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2008 - ニコラス・テイラー(アメリカ)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2009 - ニコラス・テイラー(アメリカ)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2010 - ニコラス・テイラー(アメリカ)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2011 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2012 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2013 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&ピーター・ノーフォーク(イギリス)
- 2014 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2015 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2016 - ルーカス・シトール(ロシア)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2017 - アンドリュー・ラフォーネ(イギリス)&デビッド・ワグナー(アメリカ)
- 2018 - ディラン・オルコット(オーストラリア)&ヒース・デイビッドソン(オーストラリア)
- 2019 - ディラン・オルコット(オーストラリア)&ヒース・デイビッドソン(オーストラリア)
- 2020 - ディラン・オルコット(オーストラリア)&ヒース・デイビッドソン(オーストラリア)
全豪オープン車いすテニスクラシックエイト歴代優勝者
男子シングルス
- 2002 - ロビン・アマラーン(オランダ)
- 2003 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2004 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2005 - デビッド・ホール(オーストラリア)
- 2006 - ミカエル・ジェレミアス(フランス)
女子シングルス
- 2002 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2003 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2004 - エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2005 - 八筬美恵(日本)
- 2006 - エステル・フェルヘール(オランダ)
男子ダブルス
- 2004 - ロビン・アマラーン(オランダ)&マルティン・レグナー(オーストリア)
- 2005 - ロビン・アマラーン(オランダ)&マルティン・レグナー(オーストリア)
- 2006 - ロビン・アマラーン(オランダ)&マルティン・レグナー(オーストリア)
女子ダブルス
- 2004 - マーイケ・スミット(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
- 2005 - フロランス・グラヴェイエ(フランス)&マーイケ・スミット(オランダ)
- 2006 - イスケ・フリフィウン(オランダ)&エステル・フェルヘール(オランダ)
関連項目
註
- ^ International Tennis Federation. “History of the Game: 1986 - 1990”. 2008年8月24日閲覧。
- ^ International Tennis Federation (2001年8月10日). “Australian Open promotes Wheelchair Tennis”. 2007年12月23日閲覧。
- ^ International Tennis Federation (2006年10月10日). “The 2007 Australian Wheelchair Tennis Open”. 2007年12月24日閲覧。
外部リンク
- 全豪オープン - 公式サイト
「全豪オープン (車いすテニス)」の例文・使い方・用例・文例
- 元世界ランク1位のテニスプレーヤー,スイスのマルチナ・ヒンギス選手(25)が,1月下旬の全豪オープン大会に出場した。
- シャラポワ選手が全豪オープンで優勝
- 1月26日,全豪オープンテニスの女子シングルス決勝で,ロシアのマリア・シャラポワ選手がセルビアのアナ・イワノビッチ選手を破り,大会初優勝を飾った。
- また,シャラポワ選手は,昨年は母親の誕生日に全豪オープンの決勝で負けてしまったと話した。
- 伊達選手は1月に開かれる全豪オープンの出場権獲得に挑戦する予定だ。
- 杉山愛選手,全豪オープンで優勝を逃す
- テニスの4大大会の1つ,全豪オープンテニス選手権が1月19日から2月1日までメルボルンで行われた。
- しかし,杉山選手は今年の全豪オープンでの優勝を逃したため,彼女の生涯グランドスラムは少なくとも来年以降に持ち越された。
- 今年の全豪オープンのシングルスでは,杉山選手は3回戦まで進んだ。
- 今年の全豪オープンへの出場により,杉山選手は自身の4大大会連続出場の世界記録を59に伸ばした。
- それは,彼が自身の経歴の中で全豪オープン,全仏オープン,ウィンブルドン,全米オープンのテニス4大大会を全制覇したことを意味する。
- 錦(にし)織(こり)選手が全豪オープン3回戦進出
- 1月19日,錦(にし)織(こり)圭(けい)選手(21)が全豪オープンテニス選手権の男子シングルス2回戦でフロリアン・マイヤー選手(ドイツ)を6-4, 6-3, 0-6, 6-3で破った。
- 錦織選手は日本人男子として1965年以来初めて全豪オープンで3回戦に進出した。
- その24歳のセルビア人選手は今年,全豪オープン,ウィンブルドン,全米オープンで優勝している。
- 錦(にし)織(こり)選手,全豪オープンでベスト8進出
- 1月23日,全豪オープンテニス選手権の男子シングルス4回戦で,第24シードの錦(にし)織(こり)圭(けい)選手が第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ選手(フランス)を破った。
- 彼女は続いて2006年に全米オープン,2008年に全豪オープンで優勝した。
- 国(くに)枝(えだ)選手が全豪オープンのシングルスとダブルスで優勝
- 全豪オープンテニス選手権がメルボルン・パークで1月13日から26日まで開催された。
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