光害問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:35 UTC 版)
12,000基からなる巨大通信衛星網が完成すると、低軌道の衛星は90分で地球を周回することもあり、常に約200基の衛星が上空に見えると予測されている。そうなると、衛星の金属部分や太陽電池パネルは光を反射しやすいこともあり、天文台による観測に衛星の光の筋が横切るなどの支障が出るとして、国際天文学連合や日本の国立天文台などはスペースXに対し、衛星の素材を変えたり、太陽電池パネルの角度を調節したりするよう求めている。 この対策として、まず2020年1月にダークサット (DarkSat) と呼ばれる黒く塗られた機体が試験的に打ち上げられた。この機体では、通常の機体と比べて明るさが55%低下した一方で赤外線などの波長では問題が続いており、採用には至らなかった。次いで同年6月にはバイザーサット (VisorSat) と呼ばれるサンバイザーを装備してアンテナへの太陽光の入射を防いだ機体が試験的に打ち上げられた。8月に打ち上げられた機体からは、すべてこのバイザーサット仕様となっている。
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