光合成における役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 08:48 UTC 版)
「プラストキノン」の記事における「光合成における役割」の解説
プラストキノンは光合成、より具体的には光合成の光化学反応において、チラコイドの膜を通過する可動性電子伝達体としての役割を果たす。 プラストキノンは、光化学系IIからの2つの電子と葉緑体のストロマから2つのプロトン(H+) を受け取ると還元され、プラストキノール(PQH2)を形成する。プラストキノンは電子伝達鎖をさらに下り、シトクロムb6f複合体(英語版)を介して可動性の水溶性電子伝達体であるプラストシアニンに電子を移動する。シトクロムb6fタンパク質複合体は、プラストキノンとプラストシアニンの間の電子伝達を触媒し、さらに2つのプロトンをチラコイドのルーメンに移動する。このプロトン移動は電気化学的勾配を形成し、光化学反応の最後でATP合成酵素がADPとPiからATPを形成するために利用される。
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