優れた速度・上昇力と高高度における一方的優位性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 05:50 UTC 版)
「メッサーシュミット Me262」の記事における「優れた速度・上昇力と高高度における一方的優位性」の解説
想定上の戦域では性能を十分に発揮することができた。高度6,000mでの水平飛行で870km/h、緩降下においては900km/h以上の飛行速度は同時代の航空機より150km/h以上も速かった。これは、当時アメリカやイギリスで登場した同じ第1世代ジェット戦闘機のP-59やグロスター ミーティアに比べて勝り、戦後世代であるアメリカのP-80に匹敵した。これは、主翼の翼面積が21.7㎡と小さく(P-80は22.1㎡)、よって翼面荷重が大きいこと、主翼の厚さが薄く、その目安である翼厚比は11%(P-80は13.5%)であり、高速を追求した設計であった。上昇率では、初期上昇率は20m/secとレシプロ戦闘機と大差をつけるほどではないが、高度が高くなっても上昇率がさほど低下せず、6000mで11m/sec、9000mで5.5m/secの上昇率が得られている。戦後にエンジンが同じ推力を持つミーティアF.3と比較試験をしたときも、Me262の方が32km/hも早い結果が出ており、P-80との比較試験では、Me262が速度と加速性で勝り、上昇性能ではほぼ同等との結果が出ている。
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