個別言語のシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 01:10 UTC 版)
ラテン語の個別言語的な研究であるラテン語学では、名詞の格変化や性は必須で、これを抜かすと、ラテン語の文法が成立しなくなる。また、音韻論でも、ラテン語の子音は、日本語のように母音が後続する必要は無い。deus (神) は /deus/ であって、日本語のデウス /deusu/ とは異なる。更に、/r/ と /l/ をラテン語では区別し、Rex と Lex は、前者は「王」であって、後者は「法律」である。 個別言語学としての日本語学では、統辞論での格変化や性、あるいは音韻論での単独子音や /r/ と /l/ の区別は不要である。しかし、日本語には動詞に付く接尾辞が多数存在する。機能から言えば、西欧語(インド・ヨーロッパ語族)の個別言語における動詞接続法の用法にも似ているが、遙かに多様であり、このような統辞論要素は西欧語には存在しない。 このように、個別言語ごとで、言語としての個別研究が成立し、またそのような研究が必要になるのである。
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