保安検査の分野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:51 UTC 版)
産業用の金属探知機が1960年代に広く開発、使用されていたが、ハイジャックが多発したことでフィンランドの航空会社が巨大な円筒形の金属探知機を空港に設置して乗客を通し、旅客機に搭乗する前に拳銃やナイフなどの金属製武器を所持していないかチェックするようになった。 当時は産業用を流用したものであったが、セキュリティーチェック専用の金属探知機を開発する企業 (Metor Metal Detectors) がスピンアウトする形で誕生し、今日全ての公共空港にて使われている、一般的な長方形型の金属探知機が開発された。近年では1995年に同社から Metor200 という新しいボディーチェック用金属探知機が開発された。これは金属物体の凡その地面からの高さを感知するため、探知機が反応した後、素早く検査官が手持ちの金属探知機等で原因を調査できる。 なお、心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)の装着者が空港で搭乗前の保安検査を受ける際には、金属探知機から発生する電磁波が機器の動作に影響を与えるため、金属探知機を用いない方法での検査を受けるようにとのアナウンスがされている。
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