休閑の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 17:43 UTC 版)
輪栽式農法は休閑を廃止してクローバー等の栽培牧草やカブやジャガイモに代表される中耕作物を栽培し、家畜飼料を生産することを特徴とするが、当然これにはコストが発生する。ドイツの経済学者チューネンは輪栽式農法のメリット・デメリットについて以下のように整理した。 休閑作物栽培による利益 家畜飼料を収穫するを得ること 休閑作物を肥料に供するによりて収むるを得べき肥料の価値、遥かに其栽培費に超過し、従って、之を栽培せざる場合に比すれば、穀作面積を増加せしむるを得ること 休閑作物栽培による不利益 耕作費の増加すること 種子費の要すること 休閑作物の跡地に栽培せる冬穀に、減収を来すこと 休閑作物の栽培には新たな投資と労働力の継続的投下が不可欠であり、穀物価格が非常に高騰、あるいは土地が非常に肥沃か大量の肥料を供給できる場合でなければ採算性がとれるものではなかった。チューネン圏においては自由式農法圏、林業圏に次ぐ第三圏に位置付けられ、都市に近接して輸送費を抑えられることが求められている。
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