伊豆国造とは? わかりやすく解説

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伊豆国造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 14:44 UTC 版)

伊豆国造
本姓 伊豆氏、物部氏、後に日下部氏を称する
家祖 若建命
種別 神別
出身地 大倭国
主な根拠地 伊豆国(のちに珠流河国に属する)
凡例 / Category:日本の氏族

伊豆国造(いずのくにみやつこ・いずこくぞう)は、伊豆国を支配した国造

概要

祖先

  • 先代旧事本紀』「国造本紀」には、物部連の祖・天蕤桙命の8世孫の若建命神功皇后朝に伊豆国造に任じられたと伝わる。
  • 比波預天神社の社伝によると、伊豆国造遠祖の加理波夜須多祁比波預命は三島溝橛耳神の長子とされる。

氏族

国造の本来の氏姓は不明であるが伊豆氏(いずうじ、)であったと推測される。

本拠

不明であるが、古墳の造営が初め(5世紀後半)に始まったのはのちの田方郡である[1]

支配領域

のちの伊豆国全域で、現在の静岡県伊豆半島

氏神

田方郡にあり伊豆国一宮三嶋大社(みしまたいしゃ)か。社家は国造の後裔である矢田部氏が務めた。

  • 向山古墳群
    三島市に存在する古墳群で、前方後円墳2基と円墳14基で構成される。前方後円墳の3号墳は全長21メートル、16号墳は全長68メートルの規模を誇り、4世紀から6世紀の築造とされる。
  • 瓢箪山古墳
    函南町に存在する全長87メートルの前方後円墳で、古墳時代前期(4世紀)の築造とされる。
  • 駒形古墳
    伊豆の国市に存在する前方後円墳で、古墳時代後期の築造。現在は前方部が削平されているが、かつて大刀が出土した。

子孫

  • 日下部益人
    奈良時代の地方豪族。伊豆国造伊豆直の姓を賜る[2]
  • 伊豆乎美奈
    奈良時代の官人。従五位下。

脚注

  1. ^ 静岡県「第一章 列島統一の中での原始伊豆国の形成(弥生時代~6世紀)[1]
  2. ^ コトバンク「日下部益人[2]

参考文献

  • 『國史大辭典』(吉川弘文館
  • 坂本太郎・平野邦雄『日本古代氏族人名辞典』(吉川弘文館)
  • 『日本古代人名辭典』(吉川弘文館)
  • 『日本史広辞典』(山川出版社
  • 『神道大辞典』(臨川書店)
  • 『日本史総覧』(新人物往来社

関連項目





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