仲裁裁定後の動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 05:20 UTC 版)
2016年10月20日にフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と中国の習近平国家主席が首脳会談で南シナ海問題を平和的に解決することを合意した後は、中国が2012年に実効支配して以降、フィリピンの漁船が近づくと中国公船による妨害がなされていた状態が解消し、礁周辺でフィリピン漁民が操業できたり、遭難したフィリピン漁民が中国海警局の艦船によって救助されたりしている。11月19日には、ドゥテルテ大統領が、アジア太平洋経済協力会議 (APEC) 首脳会議が開催されたペルーで習近平国家主席と会談した際に環礁内を双方の禁漁区とすることを提案している。 2018年1月17日にアメリカ海軍のミサイル駆逐艦「ホッパー」がスカボロー礁から12海里(約22キロ)内の海域を航行(アメリカが実施している「航行の自由」作戦)したとする中国側は、1月20日に声明を発表して中国外交部が「強烈な不満」を表明するとともに、中国国防部も今後は「海空のパトロールと警戒を強化する」と言及した。
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