仮説検定の手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:44 UTC 版)
仮説検定は、多くの場合、概ね以下の手順で実施されるp113。 ステップ1:帰無仮説(H0),対立仮説(H1),有意水準(α) ステップ2:標本から検定統計量を算出する。 ステップ3:上記の検定統計量に対し適切な統計手法を行使し、棄却域に入っているかを判定する。 ステップ4:上記“ステップ3”の結果が棄却域に張っている場合には、H0を棄却し、H1を採択する。 多くの場合では、ステップ3ではp値といわれる値を算出する。p値とは、大ざっぱにいえば0から1までの間に値をとる数であり、帰無仮説が正しい確率(従って「対立仮説が誤っている確率」)を表す指標のことである。p値が0の場合帰無仮説は“絶対に誤り”であり、p値が1の場合には帰無仮説は“絶対に正しい”ので、p値が小さければ小さいほど対立仮説の正しさが増すことになる(実際にp値が0や1になることはほぼ起こらない)。p値は、検定統計量と検定手法が決まれば一意に定まるが、これが異なると値が異なることもある(方法によって値が異なる)。
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