他屋

デジタル大辞泉

た‐や【他屋／他家】

読み方：たや

１ 女性が月経または出産の際に不浄であるとして、炊事の火を別にしてこもった小屋。別屋。他火小屋(たびごや)。

２ 月経。

世界宗教用語大事典

たや 【他家・他屋】

昔、婦人が月経の時に籠る家をいった（転じて月経をもいう）。

隠語大辞典

他屋

読み方：たや

1. 月経をいふ。美濃尾張伊勢国の方言。月経の時は他の屋に別居するよりいふと。
2. 月経の一称。尾張、美濃、伊勢の方言。対の屋の略。経時女は対の屋にこもりしよりいふ。「発句帳」に「たや色の紅葉は月のさはり哉。休甫」。「立田姫たやをやこぼす下紅葉。貞徳」。又「油かす」に「家人やさしあひなりとかへるらむ他家の日数を待つはうかれ女」とあり。
3. 月経を云ふ。〔尾張の方言〕
4. 天癸。『嬉遊笑覧』に「伊豆国七島などにては経行を他家と唱へ住居を隔て、小さきわらぶきの家を作り置き経行臨産の時は右の他家へ遺し置く也とあり。高田義一郎氏の『月のさわり』を参照せよ。

分類 尾張、美濃、伊勢の方言、尾張の方言、美濃尾張伊勢国

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