他メーカーの類似の機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 23:39 UTC 版)
「Audi valvelift system」の記事における「他メーカーの類似の機構」の解説
類似の機構としては4気筒エンジンに用いられているメルセデス・ベンツのCamtronicがあり、こちらも外部からのピンと螺旋状の溝によりカムシャフトのカムピースが移動する方式となる。しかしAVSが気筒ごとの2本のピンとカムピースで構成されるのに対して、Camtronicは中央で2つに分割されたカムピースとなり、それぞれが1・2番と3・4番の気筒のカムを切り替える。2つのカムピースの移動タイミングが若干ズレることによりカムに干渉する事無い。切り替えもカムシャフト中央に設置された2本のピンを押し出す1個のアクチュエーターのみで行われる。これはどちらのカムピースの移動も同一のピンにより行われるためで、結果的に全体的な部品数は少なくなっている。ただし、2気筒ごとにカムを切り替える仕様上、AVSほどの自由度はなく採用できるエンジンが制限される。現在は4気筒1.6Lエンジンに採用されている。現段階のCamtronicは出力向上よりも低リフトによる乱流形成からの燃焼促進と軽負荷・部分負荷時におけるポンピングロス低減など燃費向上を重視している。
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